宙炭で野菜の収量1.4倍に|名大発スタートアップTOWINGが広げる環境負荷低減農業

宙炭で野菜の収量1.4倍に|名大発スタートアップTOWINGが広げる環境負荷低減農業

名古屋大学発のスタートアップTOWINGが、高機能バイオ炭「宙炭」を使った環境負荷低減野菜「サスベジ」の実証を拡大。生産者の手取り向上を実現する新しい農業モデルを紹介します。

「環境に配慮した農業」と聞くと、コストがかさんで生産者の負担が増えるイメージを持つ人も多いかもしれません。ですが、環境負荷を減らしながら生産者の手取りを増やすという、両立を目指す取り組みが名古屋から広がっています。名古屋大学インキュベーション施設を拠点とする株式会社TOWINGが、青果物仲卸の大治と共同で、環境負荷低減野菜「サスベジ」の販売実証を拡大したと発表しました。

※本記事の内容は2026年8月28日発表のプレスリリースに基づきます。実証結果・数値は今後変化する可能性があるため、最新情報は公式発表をご確認ください。

 

高機能バイオ炭「宙炭」を使った環境負荷低減野菜「サスベジ」とは

サスベジは、TOWINGが開発した高機能バイオ炭「宙炭」を活用して栽培される野菜です。土づくりの段階から環境負荷を抑える工夫を取り入れることで、通常の栽培方法に比べて環境への負担を減らしながら野菜を育てる仕組みになっています。

 

生産者手取り15〜20%向上という実証結果

2025年の秋冬作では、水菜・小松菜・チンゲン菜において、生産者の手取りが従来品と比べて15〜20%増加したという結果が出ています。環境配慮と収益性の両立は、農業に限らず多くの現場で難しい課題とされてきましたが、具体的な数値としてその可能性が示された形です。

実証エリア・品目の拡大という次の一手

今回の発表では、この取り組みをさらに広げ、テストマーケティングを拡大していく方針が示されています。一つの成功事例にとどめず、他の地域や品目にも展開しようとする姿勢からは、実証段階から社会実装へ向けた着実な歩みがうかがえます。

名大発スタートアップが地元農業と組む意義

大学発のスタートアップが、研究室の技術を実際の農業現場に持ち込み、地元の仲卸企業と連携しながら形にしていく——このプロセスは、専門知識を地域の産業にどう生かすかを考えるうえでのヒントになりそうです。研究と現場をつなぐ仕事のあり方は、キャリアの選択肢を考える読者にとっても興味深いものかもしれません。

参考・出典

本記事は上記プレスリリースをもとに執筆しています。掲載画像は同リリースより提供されたものです。

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