年齢ではなく技術力で評価する|豊川の新東エンジニアリング、9段階の「腕前制度」を導入
愛知県豊川市の新東エンジニアリングが、技術力を9段階で評価する「腕前制度」を導入。若手の飛び級や一人親方制度など、多様なキャリアを支える仕組みを紹介します。
同じ職場で長く働いていても、年齢や勤続年数だけでは測れない実力がある——そんな思いを抱えてきた技術者にとって、評価のものさしそのものを変える動きが豊川市から始まりました。
新東工業グループの新東エンジニアリング株式会社は2026年10月7日、技術スキルや実務能力、仕事への取り組み姿勢を9段階の等級で評価する「腕前制度」を導入したと発表しました。
※本記事の内容は2026年10月7日発表のプレスリリースに基づきます。制度の詳細・正式運用時期は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
年齢・勤続年数ではなく、技術力で処遇を決める
「腕前制度」は、各種設備機械設計や3Dデータ作成、技術ドキュメント製作を手がける同社の技術者を対象に、技術力そのものを9段階の等級で評価する仕組みです。年齢や勤続年数に応じて処遇が決まる従来のあり方から離れ、技術力に基づいた評価・処遇を実現することを目指しています。あわせて、意欲ある若手技術者が早く力を発揮できるよう「飛び級制度」も導入されました。
背景には、少子高齢化による労働人口の減少や技術者不足という、製造業が共通して抱える課題があります。人材確保と技術継承が経営課題となるなか、同社は「技術者に選ばれる会社」を目指す姿勢を打ち出しています。試行運用はすでに始まっており、正式運用は2027年4月を予定しているとのことです。
正社員だけでない、多様な働き方の選択肢
今回の制度整備では、正社員による継続的なキャリア構築に加えて、短期契約社員として専門性を発揮する働き方、再雇用制度によるエキスパート社員としての関わり方、そして独立・フリーランスを志向する人向けの「一人親方制度」まで、複数のキャリアの形が用意されています。一人親方制度では、PCやCADソフトのレンタル、開業支援、健康診断補助といった支援があり、66歳以降も長年培った技術や知見を活かし続けられる仕組みになっているといいます。
技術力を正しく評価する仕組みと、働き方そのものを選べる仕組みを両輪で整えることで、同社は育児・介護との両立支援やリスキリング支援も含め、若手技術者の挑戦とベテラン技術者の知見継承を同時に進める方針を示しています。
技術力を正しく測るという仕事
「頑張ってきたことが、ちゃんと評価されているだろうか」という疑問は、長く同じ現場に立ってきた技術者ほど抱えやすいものです。年齢でも勤続年数でもなく、実際の技術力で評価されるという仕組みは、そうした疑問に答えようとする試みのひとつといえそうです。豊川発のこの制度が、技術者たちのキャリアの描き方にどんな変化をもたらしていくのか、今後の運用に注目です。ツムログ愛知の企業インタビューもあわせてご覧ください。
参考・出典
新東エンジニアリング株式会社 プレスリリース「新東エンジニアリング、技術者の”腕前”を評価する「腕前制度」を導入」(PR TIMES、2026年10月7日発表)
本記事は上記プレスリリースをもとに執筆しています。掲載画像は同リリースより提供されたものです。