名古屋大学発ベンチャーが挑む、”報告しやすい”医療事故防止システム

名古屋大学発ベンチャーが挑む、”報告しやすい”医療事故防止システム

名古屋大学発ベンチャー・ゼロハームが、医療現場のインシデント報告の負担を減らすクラウド型システム「Zeroharm」を正式リリース。報告しやすさを追求した現場発の取り組みを紹介します。

インシデントを報告することは、医療現場で事故を防ぐ大切な一歩です。しかし、いざ報告書を書こうとすると、時間がかかったり、責められているような気持ちになったりして、報告がためらわれることも少なくないといいます。名古屋大学発ベンチャー認定企業のゼロハーム株式会社が、この課題に向き合うクラウド型インシデントレポートシステム「Zeroharm」を正式リリースしたと発表しました。

※本記事の内容は2026年8月5日発表のプレスリリースに基づきます。本記事はサービスの機能紹介であり、医療行為・治療効果に関する断定は行いません。詳細は公式発表をご確認ください。

 

医療現場のインシデント報告が抱える課題

インシデントレポートは、本来「誰かを責めるため」ではなく「次の事故を防ぐため」の情報です。しかし、自由記述が中心の報告様式では作成に時間がかかり、報告する側の心理的な負担も大きくなりがちでした。名古屋大学医学部附属病院での医療安全の研究と実践をもとに、ゼロハームはこの課題に取り組んできました。

 

クラウド型システム「Zeroharm」とは

Zeroharmは、選択式を中心とした入力画面で、平均3〜4分ほどで報告が完了する設計になっています。インシデントの種類(転倒・転落、薬剤、手術、医療機器など)に応じて必要な項目だけが表示され、匿名での報告にも対応。院内のパソコンだけでなく、スマートフォンからも入力でき、報告のしやすさを重視しています。

 

AIによるリスク評価・音声入力対応

Zeroharmの特徴の一つが、名古屋大学に蓄積された約12万件のインシデントレポートをもとに開発されたAIによる分析機能です。入力されたレポートの重症度などを「リスク値」として数値化し、診療科や部署ごとのリスクの変化を把握できるようにしています。音声入力にも対応しており、隙間時間での報告も可能です。

 

大学発ベンチャーが現場の悩みに向き合う意義

医療に限らず、「起きてしまったことをどう報告し、次に生かすか」は、多くの職場に共通する悩みです。名古屋発のベンチャー企業が、現場の声をもとに地道にシステムを磨き上げてきた姿勢は、業種を問わず働く人にとって、自分の職場の「報告のしやすさ」を見直すきっかけになるかもしれません。

 

参考・出典

本記事は上記プレスリリースをもとに執筆しています。掲載画像は同リリースより提供されたものです。

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