名古屋のカゴメが、王子ホールディングス・ダイナパックと連携し、自社工場の紙容器損紙を自社製品の段ボールへ再資源化する国内初の取り組みを開始。地域企業の資源循環への挑戦を紹介します。
工場から出る「使えなくなった紙容器」は、これまで捨てられるか、別の用途にリサイクルされるのが一般的でした。それを、同じ会社の製品を包む段ボールに生まれ変わらせる——そんな取り組みが、名古屋発の企業から始まっています。名古屋市に本社を置くカゴメ株式会社が、王子ホールディングス株式会社、ダイナパック株式会社と連携し、工場で発生する紙容器の損紙を段ボールへ再資源化する実証を開始したと発表しました。
※本記事の内容は2026年8月3日発表のプレスリリースに基づきます。実証内容・販売期間は変動する可能性があるため、最新情報は公式発表をご確認ください。
国内初の再資源化スキームとは
今回の取り組みは、「自社工場で発生したアルミ付き紙容器」の損紙を再資源化し、「自社製品の段ボール」に使うという、国内初の仕組みです。アルミ付き紙容器は紙繊維・ポリエチレン・アルミニウムの複合素材でできているため、これまで回収・再資源化が難しく、再利用率が低いという課題がありました。
3社の役割分担
カゴメの富士見工場で発生した紙容器の損紙を回収し、王子HDが紙繊維として再資源化。その原料を一部使った段ボール原紙を、ダイナパックが段ボール製品へ加工します。完成した段ボールは、カゴメ那須工場で作られる夏季限定商品「カゴメトマトジュースプレミアム」の包装資材として、2026年8月4日から使用される予定です。
サプライチェーン改善の意義
素材ごとに専門性の異なる3社が連携することで、これまで難しかったアルミ付き紙容器のリサイクルが実現しました。1社だけでは解決できない課題も、業種の異なる企業同士が手を組むことで前に進むという、サプライチェーン改善の一つの形といえそうです。
地域の会社が挑む新しい取り組みという視点
名古屋発の企業が、全国規模の資源循環の仕組みづくりに関わっていることは、地域で働く人にとっても誇らしいニュースです。自社の廃棄物をどう資源に変えるかという発想は、業種を問わず「自分の仕事の延長で何ができるか」を考えるきっかけになるかもしれません。
参考・出典
- カゴメ株式会社 プレスリリース「カゴメ、王子ホールディングス、ダイナパックが連携し、工場で発生する紙容器損紙を段ボールへ再資源化する実証を開始」(PR TIMES、2026年8月3日発表)
本記事は上記プレスリリースをもとに執筆しています。掲載画像は同リリースより提供されたものです。