不誠実な提案はしたくない。「顧客ファースト」を貫くために踏み出した、20代での独立と覚悟――合同会社CLUE LABO
目次
小森 美咲氏
合同会社CLUE LABO
代表
(こもり みさき)/福祉系の大学を卒業後、「20代で年収1000万を稼ぎたい」という目標を掲げ、大手採用広告代理店に入社 。未経験からのスタートだったが、社長アシスタントとして厳しく鍛えられ、コンサルタントとして社内1位の運用力を武器に売上ランキングも連続1位を獲得するなどの実績を上げる 。しかし、短期間での売上成果を追う会社の方針変更に伴い、顧客にとって最善ではない不誠実な提案を迫られる状況に強いストレスを抱く 。徹底的に「顧客ファースト」の採用支援を追求するため独立を決意し、2026年に合同会社CLUE LABO(クルー ラボ)を設立 。企業の「外部人事」として、月額10万円からの伴走型支援を行っている 。
「20代で年収1000万円」を目指して走り続けた日々
—— 小森さんは前職の大手採用広告代理店で、かなりの実績を上げていらっしゃったんですよね 。そもそも、なぜその業界に入られたんですか?
小森代表(以下、小森): 実は元々警察官を目指していたり、大学も福祉系に進んでいたりしたんです 。でも、途中で「20代で年収1000万円を稼ぎたい」という明確な目標ができて、収入を上げていける営業やコンサル業界に絞って就活をしました 。未経験から入社して、社長のアシスタントをしながら必死に勉強させていただき、経験を積むことでコンサルタントとして社内の運用力や売上ランキングで連続1位を取るまでやり込みましたね 。
—— 未経験からのスタートで連続1位はすごい実績ですね 。数字や成果に対するこだわりが、当時からかなり強かったのでしょうか?
小森: 昔から数字を見たり分析したりするのが大好きで、目標に向かって突き進むこと自体が楽しかったんです。学生時代も学費を自分で払うために、夕方から夜勤の仕事で働いて、朝は新聞配達をしてから大学に通うみたいな生活をしていて、睡眠時間が1〜2時間でも「ゲーム感覚」で乗り越えていくタイプでした。厳しさを楽しむようなタフさはずっとありましたね 。
「自分を売るための不誠実な提案」への違和感と葛藤
—— そこまで順風満帆に成果を出されていた中で、なぜ独立という大きな選択をされることになったんですか?
小森: 成果を出し続けていく中で、会社の方針変更などもあって、月単位の短期的な数字を強く求められるようになったことがきっかけです 。運用型の求人広告って、本来は中長期的な視点でお客様の課題に向き合わないと本当の成果が出ない部分があるんですよね 。でも月単位で詰められると、自分の目標を達成するためだけに、お客様にとって今本当に必要ではない提案をしなければならない場面が出てくるんです 。
—— 自分が成果を上げるための提案と、お客様への提案が、ズレてしまったわけですね 。
小森: そうなんです。目の前のお客様に寄り添いたいのに、自分の数字のために不誠実な提案をしなければいけない状態が、とにかく嫌で仕方がなかったんです。「何のために働いているんだろう」と考えた時に、やっぱり自分は売上だけを追うのではなく、関わったお客様全員を本気で幸せにしたいんだという自分の軸に気づきました 。組織の中に自分の目指すロールモデルが見えなくなったこともあって、だったら自分で理想の環境を作ろうとゼロからの独立を決めました 。
ゼロからのスタートを楽しむ。「外部人事」として寄り添う姿勢
—— 独立後はテレアポや飛び込み営業など、ゼロからの地道な挑戦をスタートされたそうですね 。
小森: はい、独立当初は1日中飛び込みをしたり、テレアポを何百件もかけたりしていました 。世の中の厳しさも痛感しましたけど、それすらもゲーム感覚で「どう攻略しようか」と楽しんでいましたね 。今は主に経営者の方々の紹介や人脈からご縁をいただいていて、月額10万円から伴走する「外部人事」という形で企業の採用支援を行っています 。
—— 単なる求人広告の発注先ではなく、「外部人事」として深く入っていくスタイルなんですね 。
小森: 外部の業者という立ち位置ではなく、お客様の社内に人事部の一員として入り込んで、サイトの運用から求人チラシの作成、採用戦略の立案まで何でもやります 。社名の「CLUE LABO」も、手がかり(CLUE)と仲間(CREW)、研究(LABO)を掛け合わせたもので、お客様の課題解決の手がかりを同じ目線で手を取り合う仲間として一緒に研究・探求していきたいという想いを込めています 。
綺麗事ではなく、目の前の人を幸せにするために働く
—— 今、働きながら「このままでいいのかな」と悩んでいる社会人も多いのですが、小森さんにとって「働く意味」とは何でしょうか?
小森:私自身、最初は「年収1000万円稼ぐ」という自分の欲からスタートしましたし、今も目指しています。ただ、結局一番のモチベーションは自分のためじゃなくて、周りの人を幸せにすることだったんですよね。お客様に本気で寄り添って、「小森さんに頼んでよかった」と言ってもらえることが何よりのやりがいです。自分が誇りを持てる仕事で、お客様の目標を一緒に叶え、その喜びを分かち合いながら、自分自身の目標も叶えていく。それが私にとって働く一番の意味になっています。

「20代で年収1000万円」という分かりやすい目標を追いかけ、トップクラスの成果を出しながらも、小森さんが選んだのは「不誠実な提案をしないための独立」という道でした 。数字のプレッシャーや組織のルールに葛藤しながらも、最後は「目の前の人を幸せにしたい」という自らの熱い体温に従って前に進む姿は、日々の仕事に追われて「働く意味」を見失いかけている私たちの背中を、優しく、そして強く押してくれます 。
この記事を書いた人
岡田大貴
2011年中途入社。求人広告業界歴18年以上。一貫して愛知県の中小企業様の採用をご支援。アルバイト・パート・派遣から正社員まで幅広い雇用形態に対応可能。常にお客様に寄り添う「伴走型」のパートナーとして、採用課題の解決に向けて一緒に取り組んでいる。
営業
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